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趣味用ブログ。 ネタだったり、近況報告だったり。 分家には書かれない事、書いてます。
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プロフィール
HN:
藤宮紫苑(ふじみやしおん)
年齢:
43
性別:
女性
誕生日:
1980/10/13
職業:
主婦兼パート
趣味:
今はコレでしょうかね…(笑)
自己紹介:
今現在のジャンルはFateシリーズです。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
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遠坂さんちの家庭の事情 番外編
衛宮邸 12時半

遠坂さんちで丸く収まった頃、衛宮さんちでは死闘が続いていた。
宝具こそ出ないものの、暴れているのはサーヴァント。
お昼ご飯に飛び火してはいけないとセイバーとギルガメッシュは庭で争いを続けていた。
今日の昼食は純和風なメニューが並んでいる。
セイバーはともかく、ギルガメッシュには馴染みのない料理ばかり。
加えて彼は庶民の食事を摂った事が無いために、食べる気が無い。
綺礼のマーボは食べるのにね。
「そこに直りなさい、ギルガメッシュ!今日という今日は許しません!」
傍から見れば昼食くらい…とは言うなかれ。
セイバーにとっては大切なものベスト3には入るのだ。
生前(?)雑な食事しか摂れなかったセイバーにとっては、現在のきめ細かい食事はまさに宝。
それこそ生きていた時代に士郎君を連れて行きたいと思ったほどの衝撃だったのだから。
それに引き換え、暴君として名を馳せているギルガメッシュは、それはもう贅沢三昧だった。
優雅な宮廷暮らし。
政治は真面目にやらない、勝手気ままな生活。
そんなだからこそ、民衆に懲らしめてくださいと神様から色々されちゃうわけだが、そんな状態でも親友を作っちゃう辺りはさすが黄金率Aなわけで。
つまりは、同じ王様でも根本的にかみ合わない二人であるという証明\のようなものなのだろう。
二人の食事観というのは、それぐらい相容れないのだ。
だから。
傍で見ている同居人たちには止めようも無く。
かと言って、セイバー抜きで食べるわけにも行かず。
どうしたらいいんだと嘆くしかないのである。
ある、一人を抜いて。
「どうしたんだ、桜?」
気づいたのは鈍感だと称される士郎君。
桜の異変に気がついて、肩を叩こうとする手をライダーに止められた。
「士郎、中に入りましょうか」
桜の異変に、具体的に気づいたライダーは事情が飲み込めない士郎を連れて、中へと入っていく。
今日はタイガがいなくて良かったですね、などと呟くライダー。
「桜残しちゃ拙かったんじゃないか?」
「大丈夫です、士郎。すぐに片付きますから」
ライダーの笑みとその言葉に、士郎は何かいけないものを感じた。
知ってはいけない、見てはいけない。
知ったら最後、飲み込まれるような…何か。
ライダーの言葉に素直に従って、士郎は昼食用の味噌汁を温めなおす事にした。


士郎とライダーが去った庭では、絶対的な力によって収められようとしていた。
黒い影が支配する庭。
「ちょっと待ってくださいサクラ!!それが出てくるのはまだ早いはずです!!」
うろたえる騎士王。
「雑魚が、大人しくしておればいいものをー!!」
目的を忘れて迎撃する英雄王。
「……なんで……ワタシの幸せ、壊そうとするんですかー!」
桜の叫びと共に湧き出てくる影の群れ。
それを必死に交わす王二人。
「分かりました、サクラ!仲良くお昼にしましょう、シロウが待っていますよ!」
「貴様ごとき手を下すまでも無い、次にあった時は容赦はせんぞ!」
セイバーは桜を元に戻そうと必死に説得し、ギルガメッシュは訳の分からない捨て台詞で戦線離脱。
ギルガメッシュが去ると、桜はいつもの桜に戻った。
「ギルガメッシュさん、帰りましたね、ご飯にしましょうか」
「そうですね、サクラ。今頃シロウが温めてくれていますよ」
まるで今までの悪夢が嘘だったかのような桜の様子に、セイバーはほっとした。
取り合えず今は昼食。
桜がいずれあの桜を出す事を理解しつつ、まだそれはないだろうことを祈るセイバーだった。

next 教会 13時
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