趣味用ブログ。
ネタだったり、近況報告だったり。
分家には書かれない事、書いてます。
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プロフィール
HN:
藤宮紫苑(ふじみやしおん)
年齢:
43
HP:
性別:
女性
誕生日:
1980/10/13
職業:
主婦兼パート
趣味:
今はコレでしょうかね…(笑)
自己紹介:
今現在のジャンルはFateシリーズです。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
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クリスマス。
今も昔もそんなに思い入れがある行事じゃない。
本来の意味で取るならば私が祝う意味がないし…それに、一人じゃやってもつまらないし。
だからそれを特別な行事として考えた事はなかったんだけど。
夏過ぎにやった大掃除でそれを見つけたんだと思うんだけど、学校から帰ってそれが出ているのを見たときには本当に驚いた。
父さんはそういうのをやる人じゃないし、母さんは…多分やっていても父さんに従ってやらない人。
なのにうちにそれがあるわけは…他でもない、綺礼が持ってきたのだ。
教会は毎年ミサを行うものだし、それも当然ある。
いくつかあるうちで飾りやすい大きさのそれを、アイツはうちに持ってきたのだ。
子供のうちにこれくらいやっておけ、と言い残して置いて行ったこれ。
目の前で綺麗に飾られているこれは、きっとあいつが出したんだろうけど…
その出した張本人は夕飯の支度に追われているらしく、出迎えにきたもののその後は顔を見せていない。
着替えて降りてきて居間のドアを開けたらあったものだから、驚いて声をかけるタイミングを逃した。
律儀なサーヴァントだ…店の前にあるもののように綺麗に飾ってある。
自分の身長よりも小さなそれに飾り付けるのは大変だったのではないだろうか?
「ん?凛、紅茶がはいったのだが…」
席に着いていると思っていたらしいアーチャーは私がそれの前で呆然と立っているのを見て言葉を切った。
「なに、あったから飾ってみたまでだ。出来る限り部屋の色調を乱さない色で飾ったつもりだが…お気に召さないかね?」
いつもどうりの変わらない態度で淡々と話すアーチャー。
この時期になるとクラスメイトたちはそれぞれの年齢に見合った盛り上がり方をしていた。
それに混ざることなく、聞かれれば教会にミサに行くと返す私を、クラスメイトたちは敬虔なクリスチャンと勘違いしていた。
ミサに行くわけではない。
ただ一言、メリークリスマスと言いに行くだけ。
律儀にもそれをずっと繰り返してきた。
ケーキを食べてプレゼントを貰う。
初めはそれだけだった情報が、途中からは子供同士で騒ぐと言う要素が加わり、最近は恋人同士で祝うと言う要素が加わった。
年齢が上がれば上がるほど本来の意味から離れていくクリスマスに、苦笑しつつも興味がないというわけではなかった。
やろうと誘われればやるだろう。
ただ、私は魔術師の家の後継者で、それを抱えて一緒に生きていける人でなければそれはありえないだろうと考えていただけ。
それなのに。
突然の飾りつけ、多分その為の料理。
コイツは…
「…何でやる気になったの?今までやらなかったのに」
「なに、見つけてそういうのもいいのではないかと思っただけだ。たまにはよかろう?息抜きにはなるさ」
興味がなかったわけじゃない。
ただ、一人でやるものではないからやらなかった。
その気持ちの表れがこれだ。
捨てようと思えば捨てられたのに、いつかやりたいと心の底で思っていたがゆえに捨てられなかったもの。
「君が気に入ってくれたのならば毎年飾る事にしよう。料理も用意してな」
満足げな笑みを浮かべて意地悪そうな態度を取るサーヴァントに調子に乗るんじゃないわよと釘を打って、席に着く。
折角入れてくれた紅茶、早く飲まないと冷めちゃうから。
「でも…綺麗ね。飾ったの初めてよ、クリスマスツリー」
ちょっとくらい普通の女の子に戻ってもいいかな、何て思ったクリスマス。
プレゼントよりも何よりも一緒に祝える人がいるのが一番嬉しい…なんてね。
思っても言わないけど。
終わりー
今も昔もそんなに思い入れがある行事じゃない。
本来の意味で取るならば私が祝う意味がないし…それに、一人じゃやってもつまらないし。
だからそれを特別な行事として考えた事はなかったんだけど。
夏過ぎにやった大掃除でそれを見つけたんだと思うんだけど、学校から帰ってそれが出ているのを見たときには本当に驚いた。
父さんはそういうのをやる人じゃないし、母さんは…多分やっていても父さんに従ってやらない人。
なのにうちにそれがあるわけは…他でもない、綺礼が持ってきたのだ。
教会は毎年ミサを行うものだし、それも当然ある。
いくつかあるうちで飾りやすい大きさのそれを、アイツはうちに持ってきたのだ。
子供のうちにこれくらいやっておけ、と言い残して置いて行ったこれ。
目の前で綺麗に飾られているこれは、きっとあいつが出したんだろうけど…
その出した張本人は夕飯の支度に追われているらしく、出迎えにきたもののその後は顔を見せていない。
着替えて降りてきて居間のドアを開けたらあったものだから、驚いて声をかけるタイミングを逃した。
律儀なサーヴァントだ…店の前にあるもののように綺麗に飾ってある。
自分の身長よりも小さなそれに飾り付けるのは大変だったのではないだろうか?
「ん?凛、紅茶がはいったのだが…」
席に着いていると思っていたらしいアーチャーは私がそれの前で呆然と立っているのを見て言葉を切った。
「なに、あったから飾ってみたまでだ。出来る限り部屋の色調を乱さない色で飾ったつもりだが…お気に召さないかね?」
いつもどうりの変わらない態度で淡々と話すアーチャー。
この時期になるとクラスメイトたちはそれぞれの年齢に見合った盛り上がり方をしていた。
それに混ざることなく、聞かれれば教会にミサに行くと返す私を、クラスメイトたちは敬虔なクリスチャンと勘違いしていた。
ミサに行くわけではない。
ただ一言、メリークリスマスと言いに行くだけ。
律儀にもそれをずっと繰り返してきた。
ケーキを食べてプレゼントを貰う。
初めはそれだけだった情報が、途中からは子供同士で騒ぐと言う要素が加わり、最近は恋人同士で祝うと言う要素が加わった。
年齢が上がれば上がるほど本来の意味から離れていくクリスマスに、苦笑しつつも興味がないというわけではなかった。
やろうと誘われればやるだろう。
ただ、私は魔術師の家の後継者で、それを抱えて一緒に生きていける人でなければそれはありえないだろうと考えていただけ。
それなのに。
突然の飾りつけ、多分その為の料理。
コイツは…
「…何でやる気になったの?今までやらなかったのに」
「なに、見つけてそういうのもいいのではないかと思っただけだ。たまにはよかろう?息抜きにはなるさ」
興味がなかったわけじゃない。
ただ、一人でやるものではないからやらなかった。
その気持ちの表れがこれだ。
捨てようと思えば捨てられたのに、いつかやりたいと心の底で思っていたがゆえに捨てられなかったもの。
「君が気に入ってくれたのならば毎年飾る事にしよう。料理も用意してな」
満足げな笑みを浮かべて意地悪そうな態度を取るサーヴァントに調子に乗るんじゃないわよと釘を打って、席に着く。
折角入れてくれた紅茶、早く飲まないと冷めちゃうから。
「でも…綺麗ね。飾ったの初めてよ、クリスマスツリー」
ちょっとくらい普通の女の子に戻ってもいいかな、何て思ったクリスマス。
プレゼントよりも何よりも一緒に祝える人がいるのが一番嬉しい…なんてね。
思っても言わないけど。
終わりー
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