趣味用ブログ。
ネタだったり、近況報告だったり。
分家には書かれない事、書いてます。
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プロフィール
HN:
藤宮紫苑(ふじみやしおん)
年齢:
44
HP:
性別:
女性
誕生日:
1980/10/13
職業:
主婦兼パート
趣味:
今はコレでしょうかね…(笑)
自己紹介:
今現在のジャンルはFateシリーズです。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
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友達には何でその時名前を聞かなかったんだと怒られた。
仕方ないじゃない、暗闇怖かったし…それに、声に気を取られて忘れてたんだから。
くじら ~声を聞いたら、絶対に分かるから。本当に~
あのあと、その声の主は意外なところで仕事をしていた。
いや、以外でもなんでもないんだけど、そうだと気づいた時すごく…驚いてしまった。
ちょっとしたテレビのコマーシャル。
その、ナレーションの声が…そうだったのだ。
つまり、あの人は声優だったと言う事だろうか。
いや、ナレーション専門の人もいるし…断定は出来ない。
コマーシャルだけでは名前とか分からなかったのだけど、それから半年位して今度はアニメで声を聞いて、声優さんであると確信した。
名前もこの時知った。
青柳華夏(あおやぎはるか)さん。
初めは名前が読めなくて、女の人なのかと思ったけれど驚いた事にこれが本名だった。
そうしてあの人のことを知った私は、高三の冬に進路を変えて声優になるべく専門学校に進学した。
もともと興味があったのもあるけれど、きっとその方があの人に会える確率が上がると思っての事だった。
でも、それに比例して不安もあった。
たった一日…それもほんの一瞬のような時間であの人が自分を覚えているとは思えない。
きっと初対面で出会うんだろうと思っていた。
その日までは。
専門を卒業して、私は初めての仕事に向かう。
アニメの名前はあるけど一話限りのゲストの声。
初めてで名前があるのが嬉しくて、緊張して。
それに…そのアニメにはあの人も出ていた。
やっと、二度目の再会なのだと仕事以上に緊張してしまった。
だから、初対面と言ってもいいその時におばけ屋敷の事を出されるとは思っていなくて驚いてしまった。
「はじめまして、春宮夕陽です。よろしくお願いします」
「青柳華夏です、はじめましてじゃないよね?おばけ屋敷で会ったのが初めてだから」
「…えっ?!」
「ああでもこうしてちゃんと顔を合わせるのは初めてかな」
「あの、覚えて…?」
「あそこまでおばけを怖がってる子は初めてだったからね、記憶に残ってるよ」
他の共演者の人たちもその事を知っているようで、噂の子だと言っているのが聞える。
「でも、私の顔…見てないですよね?」
「声で、分かったから」
声、で?
「アニメのオーディション、受けたよね…それ聞いたんだ。その時に君だと分かった」
「……嘘…だって、おばけ屋敷のあの時から三年は経ってるはず…」
私は…まあ、一聞き惚れって言うかずっと声を追いかけてきたから忘れはしていないけど…普通なら声なんて覚えてない…
「忘れたりしないよ、あの時名前聞いて置けばよかったって思ったくらいだし」
「…?」
「信じてもらえないかもだけど、声に…惚れちゃったんだろうね。こうして君が声優にならなかったら一生会えなかったかもしれないから、感謝してるよ」
「信じます…だって、私…青柳さんの声をテレビで聞いてあの時のおばけ屋敷の人だって判りましたから。だから、声優になったんです。そうすれば…いつか会えるんじゃないかと思って」
思わず、言ってしまってから私はしまったと思った。
だって、他の共演者の人もいるし…大勢の人の前でこの発言はまずい。
「そっか、覚えていないだろうなと思って言ったんだけど…俺を追ってきてくれたのは嬉しい。声優にならなかったら君に追ってきてもらえなかったんだから、声優をすすめてくれた友人に感謝かな」
周りからおめでとうとか良かったねとか声をかけられてる青柳さん。
その意味が分からなくて硬直していると、事務所の先輩が側に来てその理由を教えてくれた。
「ハルはね、ずっと言ってたんだよ。ラジオとかで…おばけ屋敷で出会った女の子の事を。それが夕陽だったんだね」
「ずっと…?」
「その手の話になるとすぐに話すから、内輪では有名なんだ『青柳華夏の噂の君』ってね。まさか夕陽が言っていた憧れの相手がハルだとは思わなかったけど」
先輩は似たもの同士が惹かれあったんじゃないかと笑っていた。
私もそう感じた。
声に引かれてくるなんて、本当にくじらみたいだ。
名前も顔も知らない、声だけしか知らない状態だったのにもう一度出会えた。
「夕陽の声ならどこに居たってきっと分かるよ」
青柳さんがそういってくれたけど、そうだと思う。
まるでくじらのように、声が聞えるならお互いの場所がすぐに分かる。
その後、おばけ屋敷の誤解を解いてちゃんと暗闇恐怖症だと理解してもらった。
お化けが怖いなんて思われているのは、嫌だったから。
おわり
職場がケーキを扱っているので、クリスマス過ぎのUPになります。
ご容赦下さいませ~
多分…事情編はそのまま終わり近くまで流れていくと思います。
今年中に終わるときりがいいんだけどねー
仕方ないじゃない、暗闇怖かったし…それに、声に気を取られて忘れてたんだから。
くじら ~声を聞いたら、絶対に分かるから。本当に~
あのあと、その声の主は意外なところで仕事をしていた。
いや、以外でもなんでもないんだけど、そうだと気づいた時すごく…驚いてしまった。
ちょっとしたテレビのコマーシャル。
その、ナレーションの声が…そうだったのだ。
つまり、あの人は声優だったと言う事だろうか。
いや、ナレーション専門の人もいるし…断定は出来ない。
コマーシャルだけでは名前とか分からなかったのだけど、それから半年位して今度はアニメで声を聞いて、声優さんであると確信した。
名前もこの時知った。
青柳華夏(あおやぎはるか)さん。
初めは名前が読めなくて、女の人なのかと思ったけれど驚いた事にこれが本名だった。
そうしてあの人のことを知った私は、高三の冬に進路を変えて声優になるべく専門学校に進学した。
もともと興味があったのもあるけれど、きっとその方があの人に会える確率が上がると思っての事だった。
でも、それに比例して不安もあった。
たった一日…それもほんの一瞬のような時間であの人が自分を覚えているとは思えない。
きっと初対面で出会うんだろうと思っていた。
その日までは。
専門を卒業して、私は初めての仕事に向かう。
アニメの名前はあるけど一話限りのゲストの声。
初めてで名前があるのが嬉しくて、緊張して。
それに…そのアニメにはあの人も出ていた。
やっと、二度目の再会なのだと仕事以上に緊張してしまった。
だから、初対面と言ってもいいその時におばけ屋敷の事を出されるとは思っていなくて驚いてしまった。
「はじめまして、春宮夕陽です。よろしくお願いします」
「青柳華夏です、はじめましてじゃないよね?おばけ屋敷で会ったのが初めてだから」
「…えっ?!」
「ああでもこうしてちゃんと顔を合わせるのは初めてかな」
「あの、覚えて…?」
「あそこまでおばけを怖がってる子は初めてだったからね、記憶に残ってるよ」
他の共演者の人たちもその事を知っているようで、噂の子だと言っているのが聞える。
「でも、私の顔…見てないですよね?」
「声で、分かったから」
声、で?
「アニメのオーディション、受けたよね…それ聞いたんだ。その時に君だと分かった」
「……嘘…だって、おばけ屋敷のあの時から三年は経ってるはず…」
私は…まあ、一聞き惚れって言うかずっと声を追いかけてきたから忘れはしていないけど…普通なら声なんて覚えてない…
「忘れたりしないよ、あの時名前聞いて置けばよかったって思ったくらいだし」
「…?」
「信じてもらえないかもだけど、声に…惚れちゃったんだろうね。こうして君が声優にならなかったら一生会えなかったかもしれないから、感謝してるよ」
「信じます…だって、私…青柳さんの声をテレビで聞いてあの時のおばけ屋敷の人だって判りましたから。だから、声優になったんです。そうすれば…いつか会えるんじゃないかと思って」
思わず、言ってしまってから私はしまったと思った。
だって、他の共演者の人もいるし…大勢の人の前でこの発言はまずい。
「そっか、覚えていないだろうなと思って言ったんだけど…俺を追ってきてくれたのは嬉しい。声優にならなかったら君に追ってきてもらえなかったんだから、声優をすすめてくれた友人に感謝かな」
周りからおめでとうとか良かったねとか声をかけられてる青柳さん。
その意味が分からなくて硬直していると、事務所の先輩が側に来てその理由を教えてくれた。
「ハルはね、ずっと言ってたんだよ。ラジオとかで…おばけ屋敷で出会った女の子の事を。それが夕陽だったんだね」
「ずっと…?」
「その手の話になるとすぐに話すから、内輪では有名なんだ『青柳華夏の噂の君』ってね。まさか夕陽が言っていた憧れの相手がハルだとは思わなかったけど」
先輩は似たもの同士が惹かれあったんじゃないかと笑っていた。
私もそう感じた。
声に引かれてくるなんて、本当にくじらみたいだ。
名前も顔も知らない、声だけしか知らない状態だったのにもう一度出会えた。
「夕陽の声ならどこに居たってきっと分かるよ」
青柳さんがそういってくれたけど、そうだと思う。
まるでくじらのように、声が聞えるならお互いの場所がすぐに分かる。
その後、おばけ屋敷の誤解を解いてちゃんと暗闇恐怖症だと理解してもらった。
お化けが怖いなんて思われているのは、嫌だったから。
おわり
職場がケーキを扱っているので、クリスマス過ぎのUPになります。
ご容赦下さいませ~
多分…事情編はそのまま終わり近くまで流れていくと思います。
今年中に終わるときりがいいんだけどねー
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