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趣味用ブログ。 ネタだったり、近況報告だったり。 分家には書かれない事、書いてます。
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プロフィール
HN:
藤宮紫苑(ふじみやしおん)
年齢:
43
性別:
女性
誕生日:
1980/10/13
職業:
主婦兼パート
趣味:
今はコレでしょうかね…(笑)
自己紹介:
今現在のジャンルはFateシリーズです。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
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遠坂さんちの家庭の事情 番外編
衛宮邸 19時

遠坂さんちがギクシャクしていた頃、衛宮さんちは殺伐としていた。
たった一人の来訪者のせいで。
「ランサー、急に来るなよ」
「わりい、連絡入れる時間無かったんだよ」
「…連絡を入れてくる以前の問題ではありませんか、ランサー。敵が乗り込んでくるなど」
夕飯を食わせろとやってきた来訪者に、用意がないと慌てて用意してくれる家主。
一方、夕飯の分け前が減ると遠回りに訴える従者。
間に挟まれる騎兵の主従はどうしていいか分からないまま。
衛宮家の居間はカオスに包まれていた。
このままでは埒が明かない。
立場の弱い家主は考え、一つの妥協にたどり着く。
たどり着いた。
が…
果たしてあの剣兵に通じるのか?
士郎は悩んでいた。
ランサーが来た事で一品追加しつつ、心は複雑なままだ。
「連絡ってさ、どうやってするんだ?」
「ん?そうだな…」
気分を変えようとランサーに話を振る士郎。
ランサーは聞かれて考え、のろし?と答えた。
「のろしって…空を見てないと気づかないだろ」
「そりゃそうだ。でもオレが電話とか言う奴使うってのもなー」
「電話知ってるんだな…」
ランサーの呟きに反応しつつも、料理の手は止まらない士郎。
作ったのは簡単な鶏肉の照り焼き。
手順を多少飛ばして作ったので味はどうなのかと不安に思ったが、味見してみたらそれなりなので一安心。
この味ならセイバーの機嫌を損ねる事はない。
「夕飯にしようか」
出来上がった照り焼きを食卓に運んで、座る士郎。
ランサーの分のご飯と箸は桜がすでに用意しており、後は士郎が席につくだけ…という状態だった。
「よし、いただくぞ」
何気に箸を器用に使うランサー。
負けじと箸を使うセイバー。
「やっぱ、おんなじもんばっかじゃダメだよなー」
「ランサーっていつも同じもの食べてるのか?」
「マスターがな…ま、昼は嬢ちゃんちで食べたから、今日は何とかましだけどな」
ランサーの言葉に驚く面々。
「姉さんのところで食べたんですか…?」
「ん?ああ。上手かったぜ。作ったのがアーチャーじゃなくて嬢ちゃんならなお良かったんだが」
「アーチャーが食事を作っているのですか…」
ライダーは意外なものを見るかのような眼で、呟いた。
あの外見で料理上手。
面白い特技もあったものだと思ったのかもしれない。
「あなどれないぜ、アイツは」
「アーチャーですか?」
「料理はプロ並だぜ。なかなかお目にかかれないくらいの料理だった」
士郎の料理をパクパクと食べつつ、思い出して頷くランサー。
「どんなものを作っていたんですか?アーチャーさん」
「食ったのはハンバーグだったな。アイリッシュシチューベースの煮込みハンバーグって所か」
「手が込んだものを作るのですね…それ以前にあなたがアイリッシュシチューという単語を知っていることも驚きですが」
今現在、3騎のサーヴァントたちはそれぞれの素性を知らない。
何気に近い位置の出身の二人は、それを知らずにいる為にお互いがお互いの言葉で驚いたりする。
現在では同じ国に分類されることも知らずに。
「ランサー、話してるとなくなるぞ」
「あ?うぉ?!」
聞かれて答えていたランサーは、セイバーの食欲に驚いて絶句した。
「いつもこんなに食べるのかよ…」
豪快さで勝るランサーではあるが、セイバーの食欲には脱帽である。
何があるとこんなになるのか…?
謎が謎を呼ぶ(ランサー調べ)衛宮家の夕食であった。

next 遠坂邸 21時
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