趣味用ブログ。
ネタだったり、近況報告だったり。
分家には書かれない事、書いてます。
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プロフィール
HN:
藤宮紫苑(ふじみやしおん)
年齢:
43
HP:
性別:
女性
誕生日:
1980/10/13
職業:
主婦兼パート
趣味:
今はコレでしょうかね…(笑)
自己紹介:
今現在のジャンルはFateシリーズです。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
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遠坂さんちの家庭の事情 番外編
遠坂邸 19時
ぎこちなく時間を過ごし、気がつけば夕飯の時間だった。
あの後はお風呂はいるからと話を濁した凛は、アーチャーの容赦ない突込みが何時来るのかとドキドキしていた。
一方アーチャーの方はそれ以上突っ込むとミイラ取りがミイラになる可能性が高いので、話の事は忘れようとしていた。
そんなわけで妙にぎこちない二人。
夕飯の相談も適当に済ませ、二人はそれぞれの作業に没頭する事でそのぎこちなさを紛らわせているのだった。
「出来たぞ、凛」
「ん。今いく」
短い言葉で交わされる会話。
会話がなくなると運ばれる食器の音だけが響く。
何でこんな事になったんだっけ?
凛はふと思った。
きっかけは自分の問いかけ。
だけど、その問いかけをするきっかけは…
「そっか、ランサーがあんな事言ったから」
答えに思い当たって、言葉を漏らす。
慌ててアーチャーを見ると、ばっちり視線が合った。
「ランサーがどうしたというんだ、凛?」
聞かれてたか…凛は心の中で呟いて、どう誤魔化すかと考える。
「ランサーが、私服だったでしょ?どうしたのかって聞いたら…」
「あの格好では目立つからだろう?青い髪、赤い瞳。それ以上にあの体にぴったりなスーツのような服では…まあ、良くて変態。一歩間違えば警察に通報というところか?」
「なかなか辛辣ね、アーチャー。私から見ればあなたの格好も似たようなものだけど?」
特に外套。
黒地に赤で目立つし、今時あんな服の人はいない。
外套を外したら…それなりにいけなく…はないか。
ライダーの服に負けず劣らず、アーチャーの服だって体にぴったりだ。
目立つ事この上ないのは同じ。
銀髪にグレーの瞳。
外人(と思われる)の長身。
自分のことを棚にあげて話す様子がおかしくて、私は笑ってしまった。
「む?それは聞き捨てならんな」
「そう?無意識なんだ、アーチャーは」
かなり外見だって目立つのに。
全然分かってないんだ。
私は更に楽しくなって…その分だけ、焦りを感じていた。
前にした好きな人の話。
実際に今はいなかったとしても、今のように私服で歩き回ればアーチャーに好意を寄せる人だって出てきてもおかしくない。
私よりも大人だったら…
「どうした、凛?私の格好は落ち込むほどにおかしいのか?」
私が急に黙り込んだのを気にして、慌てるアーチャー。
慌ててるはずなんだけど、口調とかは変わらない。
それなのに私が慌てていると分かるのは、アーチャーの眼が泳いでいるからだ。
考えるようにあちらこちらを見ている瞳は、きっとアーチャーの今の心を表しているんだろう。
それもほんの僅かな時間だけ。
気づこうとしなければ気づけない位小さな異変。
「こっちの話よ。それよりもおなかすいちゃった。来ないとは思うけど、ランサーが来たら面倒だからさっさと食事しちゃいましょ?」
「あ、ああ。了解した」
アーチャーは敢えて深く突っ込まず、言われたとおりに用意をする。
ランサーが来たらという言葉に反応しているのは疑う余地がないだろう。
キッチンに用意に行ったのを見届けて、軽く息を吐く。
また迷路に入り込むところだった。
もう考えるのは放棄して、アーチャーの作った夕飯に意識を集中しよう。
そうしないと、きっと…また落ち込むから。
まさか家がこうなっている頃に衛宮君ちが大変な事になってるなんて、私は知らなくて。
知ったのは後日。
ランサーが乱入してきて大変だったと聞かされたのだった。
next 衛宮邸 19時
遠坂邸 19時
ぎこちなく時間を過ごし、気がつけば夕飯の時間だった。
あの後はお風呂はいるからと話を濁した凛は、アーチャーの容赦ない突込みが何時来るのかとドキドキしていた。
一方アーチャーの方はそれ以上突っ込むとミイラ取りがミイラになる可能性が高いので、話の事は忘れようとしていた。
そんなわけで妙にぎこちない二人。
夕飯の相談も適当に済ませ、二人はそれぞれの作業に没頭する事でそのぎこちなさを紛らわせているのだった。
「出来たぞ、凛」
「ん。今いく」
短い言葉で交わされる会話。
会話がなくなると運ばれる食器の音だけが響く。
何でこんな事になったんだっけ?
凛はふと思った。
きっかけは自分の問いかけ。
だけど、その問いかけをするきっかけは…
「そっか、ランサーがあんな事言ったから」
答えに思い当たって、言葉を漏らす。
慌ててアーチャーを見ると、ばっちり視線が合った。
「ランサーがどうしたというんだ、凛?」
聞かれてたか…凛は心の中で呟いて、どう誤魔化すかと考える。
「ランサーが、私服だったでしょ?どうしたのかって聞いたら…」
「あの格好では目立つからだろう?青い髪、赤い瞳。それ以上にあの体にぴったりなスーツのような服では…まあ、良くて変態。一歩間違えば警察に通報というところか?」
「なかなか辛辣ね、アーチャー。私から見ればあなたの格好も似たようなものだけど?」
特に外套。
黒地に赤で目立つし、今時あんな服の人はいない。
外套を外したら…それなりにいけなく…はないか。
ライダーの服に負けず劣らず、アーチャーの服だって体にぴったりだ。
目立つ事この上ないのは同じ。
銀髪にグレーの瞳。
外人(と思われる)の長身。
自分のことを棚にあげて話す様子がおかしくて、私は笑ってしまった。
「む?それは聞き捨てならんな」
「そう?無意識なんだ、アーチャーは」
かなり外見だって目立つのに。
全然分かってないんだ。
私は更に楽しくなって…その分だけ、焦りを感じていた。
前にした好きな人の話。
実際に今はいなかったとしても、今のように私服で歩き回ればアーチャーに好意を寄せる人だって出てきてもおかしくない。
私よりも大人だったら…
「どうした、凛?私の格好は落ち込むほどにおかしいのか?」
私が急に黙り込んだのを気にして、慌てるアーチャー。
慌ててるはずなんだけど、口調とかは変わらない。
それなのに私が慌てていると分かるのは、アーチャーの眼が泳いでいるからだ。
考えるようにあちらこちらを見ている瞳は、きっとアーチャーの今の心を表しているんだろう。
それもほんの僅かな時間だけ。
気づこうとしなければ気づけない位小さな異変。
「こっちの話よ。それよりもおなかすいちゃった。来ないとは思うけど、ランサーが来たら面倒だからさっさと食事しちゃいましょ?」
「あ、ああ。了解した」
アーチャーは敢えて深く突っ込まず、言われたとおりに用意をする。
ランサーが来たらという言葉に反応しているのは疑う余地がないだろう。
キッチンに用意に行ったのを見届けて、軽く息を吐く。
また迷路に入り込むところだった。
もう考えるのは放棄して、アーチャーの作った夕飯に意識を集中しよう。
そうしないと、きっと…また落ち込むから。
まさか家がこうなっている頃に衛宮君ちが大変な事になってるなんて、私は知らなくて。
知ったのは後日。
ランサーが乱入してきて大変だったと聞かされたのだった。
next 衛宮邸 19時
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