忍者ブログ
趣味用ブログ。 ネタだったり、近況報告だったり。 分家には書かれない事、書いてます。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新TB
プロフィール
HN:
藤宮紫苑(ふじみやしおん)
年齢:
43
性別:
女性
誕生日:
1980/10/13
職業:
主婦兼パート
趣味:
今はコレでしょうかね…(笑)
自己紹介:
今現在のジャンルはFateシリーズです。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
バーコード
ブログ内検索
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

遠坂さんちの家庭の事情 番外編
遠坂邸 15時半

衛宮邸がケーキの香りに包まれた頃、遠坂邸では紅茶の香りが漂っていた。
凛のとっておきの紅茶。
アーチャーの手作りクッキーと相まって、凛にとっては至福の時間であった。
あの、追求さえなければ。
「凛。君は前からそんなことを気にしていたのかね?」
「何よ、悪い?いくらサーヴァントだからってアンタだって男でしょ、嫌がると思って…たんだけど」
「私が嫌がらず、しかも平然と片付けているから業を煮やした、と言うところか」
凛の歯切れの悪い言い方に、楽しさを隠しているといった表情で答えるアーチャー。
「なによ、動揺してるなら…その、それくらいは自分でやろうかなって思っただけじゃない」
「それには及ばん。動揺しないからな」
さっきの動揺を微塵も見せず、しれっと言ってのけるアーチャー。
「だから、動揺してるならって言ったじゃない!してないならそのままやってくれて」
「の割には動揺しているようだが?」
「な…っ」
凛の動揺を見抜いて、畳み掛けるアーチャー。
「実は君の方が動揺しているというオチかね?」
「う…」
更に言葉をつまらせる凛。
顔は真っ赤になりつつある。
「図星…というところか。気にしなければ良かろう?それこそ、使い魔と割り切ればいい」
「そんな事言ったって、猫とか可愛い妖精みたいなのとかとは違うじゃない!」
「それはそうだが…そればかりは私にもどうしようもないな」
英霊はあくまでも人である。
人である以上、形を変えることは出来ない。
「いくら私でも、そんな魔術は使えないもの」
「そもそも猫や妖精では家事は出来まい?人型であることに感謝したまえ」
うろたえる凛の目の前の席に座って、アーチャーは意地悪い笑みを浮かべている。
それが悔しいと思いつつも何もいえない凛は、赤い顔を隠そうとそっぽを向いてみせた。
仕方ないのだ、人であることを一番に喜んでいるのは自分なのだから。
それに、動揺して何が悪いんだろうか。
好きな相手に下着を見られるというのは物凄く恥ずかしいんだから。
でもその思いは心の中にしまったまま。
これは言ってやるものか。
そこまでの決意は見せずに、凛はいつもの自分を装う。
そのうち、どぎまぎさせてやるから見てろよ!
なんて思いながら。

next 教会 17時

PR
Comment
name
title
color
e-mail
URL
comment
pass
Trackback
Trackback URL:
[145] [144] [143] [142] [141] [140] [139] [138] [137] [136] [135]
忍者ブログ [PR]