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趣味用ブログ。 ネタだったり、近況報告だったり。 分家には書かれない事、書いてます。
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プロフィール
HN:
藤宮紫苑(ふじみやしおん)
年齢:
44
性別:
女性
誕生日:
1980/10/13
職業:
主婦兼パート
趣味:
今はコレでしょうかね…(笑)
自己紹介:
今現在のジャンルはFateシリーズです。
諏訪部さんに嵌まっていますが、最近平川さんもハマリ気味。
演技が上手い人が好きみたいです。
男女問わず。
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遠坂さんちの家庭の事情 番外編
衛宮邸 15時


遠坂さんちでおかしな事になっている頃、衛宮さんちでは楽しげな雰囲気になっていた。
桜と士郎は並んでお菓子を作っている。
洋菓子については桜の方が得意であり、セイバーたっての願いもあって二人は洋菓子を作っていた。
セイバーはイギリスの人である。
その頃にはそうは呼ばれていなかったのだが、二人はそう解釈しアフタヌーンティの茶菓子を作っていた。
イギリスの正式名称は『グレートブリテンおよび北アイルランド連合』だったはず。
大雑把には合っている。
事の始まりは昼食の後だった。
あまりにもセイバーが故郷の食べ物はあまりよくなかったというので、それならどんなものが食べたいのかと士郎が聞き。
答えが何でもいいだった。
それじゃ駄目だという事で、桜が聞いてみた所、国は大体イギリスら辺、と分かったのだ。
イギリスといえばアフタヌーンティ。
それなら紅茶に合う洋菓子だろうと、二人は作り始めたのだ。
紅茶用の洋菓子ならスコーンとかクッキーとかだと思うのだが、そこは二人の計らいによりもう少し豪華なお菓子、となったのだ。
作っているのはパウンドケーキ。
いわゆるバターケーキといわれるものである。
生クリームは使わないものの、紅茶を邪魔する事のない、それでいてしっかりとした存在感を持つケーキ。
バリエーションも豊かで、混ぜ込めば多種多様な味を持つ、侮れないお菓子だ。
15時まであと数分となった頃、部屋は甘い匂いで満たされていた。
待ちきれないセイバー。
切り分けられ、食卓に並ぶパウンドケーキの山。
二人は五台分は焼き上げたはずだが、そのケーキの山は三十分とは持たなかった。
その後、二人は美味しい手作りおやつを更にセイバーに要求される事となった。
毎日、セイバーに楽しみに待たれて、日ごとにランクを上げざるを得なかったのは言うまでも無い。
頑張れ衛宮の調理担当。
その積み重ねがいつか役に立つぞ!

next 遠坂邸 15時半 
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次の衛宮さんちは素敵におやつ話ですよ。
衛宮さんち、食べ物ネタばかりですね。
そのうちあたふたしちゃうようなの入れますのでお待ち下さい。
その次は…うん、テンション高い夜中に更新するよ?
アーチャーが凛に、洗濯物の事で追求するという、とんでもない話です。
そっちが楽しみな方は、夜中に来るといいよ!



あまりお勧めはしませんが…(苦笑)
遠坂さんちの家庭の事情 番外編
遠坂邸 14時


昼食が過ぎた昼下がり。
自室ではなく、居間でソファに転がり魔術書を広げる凛。
アーチャーは洗濯物を取り込んで畳むという動作を繰り返している。
「ねえ、アーチャー」
昼食後にランサーは美味かった、ごっそさんと言い残してあっさりと帰っていった。
満足したんだろう。
凛はそう思っていた。
「む?喉でも渇いたのか?」
「そうじゃなくて」
あからさまに声をかけられる意図が分からないという顔をするアーチャーに、凛はきちんとソファに座りなおして首を振った。
「喉は渇いてないわ。さっき紅茶飲んだもの」
ミニスカートで寝転がっていた事を気にしたのか、スカートの端を直しながらアーチャーの問いに答える。
「前から…気になっていたんだけど。アーチャー、私の事、どう思ってる?」
洗濯物を畳む手を止めて、アーチャーは表情をどうしたらいいのか分からないと凍りつく。
幾度と無く気持ちは吐露してきたつもりだった。
なのに突きつけられたその質問。
アーチャーはこっちが聞きたいと心の底で思っていた。
「唐突にどうしたのかね?質問の意図が見えないのだが」
表面上はきっちりと作り上げて、平静を装う。
「いいから。何でもいいわ、言ってみて。ほら、魔術師としてはどうだとか、あるでしょ?」
凛は質問の幅の広さに気づき、ヒントを加えた。
要は、印象を聞きたいらしい…アーチャーは思った。
それなら答えるのは難しくない。
「ふむ。普段の君については優秀な魔術師であり、優秀な学生だと思っているよ。時々とんでもなく恐ろしいドジを踏むが」
「それから?」
それから?
凛の言葉に、言葉がつまるアーチャー。
これ以上好意見を続けると、また吐露しかねない。
それならば。
「保護者代行としてはまだまだ見ていないと気になるといったところかな」
「あー、やっぱり」
「む?不満かね?」
凛は想像通りだと頷くと、アーチャーの言葉にある一点を指差した。
「だって。保護者じゃなきゃうら若き乙女の下着を平常心で畳めないもの」
指したものは、洗濯したての凛の下着。
この家には凛の衣服以外には無い。
アーチャーが現在の服を洗濯すればそうではないのであろうが、それは好ましい状態ではない。
一緒に干そうものなら、同居してる人間がいるとご近所で噂されてしまうからだ。
そんなわけで洗濯物は凛のものだけ。
「…それを確認したかった質問だったのか…」
アーチャーは相変わらずの凛の思考に呆れつつも、過去の鍛錬が実を結んでいる事を複雑に思った。
どの道を通った衛宮士郎であっても、避けて通れなかったもの。
それは姉として接してくれる保護者の洗濯もするという試練。
初めこそ動揺したものの、なれるとそれはただの作業になっていた。
だからなのか。
心頭滅却してこれは藤ねえのだと暗示をかければ大丈夫。
そこまで考えて、凛が残念そうにしている事に気づいた。
もたげる、からかいたいという感情。
「凛」
「何よ?」
「私が君の下着に毎回どぎまぎしているとでも思ったのかね?」
「そうじゃないけど」
暗示がなければしてるだろうとも。
まあ、していても表には出さないが。
アーチャーは心の中で独り言を繰り返しながら、凛をどうからかおうかと思案する。
「あ、アーチャー、そろそろ15時よ?!お茶の用意する時間じゃない?」
不穏な空気を感じ取ったのか、凛は話題を逸らそうと紅茶を要求する。
「ふむ。では用意をするとしようか」
立ち上がり、キッチンに向かうアーチャー。
ほっとした凛に降って来た言葉は、とんでもないものだった。
「話は後でまた追求する事にしよう。なに、時間はあるのだからな」

next 衛宮邸 15時
どうなんでしょうか、マーボは。
ハイテンションゆえの文章とも言えますし、マーボゆえのハイテンション文章とも言えなくも無いです。
でもやりすぎた事は…なんとなく…分かるといいますか…ええ…
こんなんでも楽しんでもらえれば僥倖ですが、アーチャー張りの台詞はいえないので普通に感謝です。
アーチャーなら無意識でさらっと落とすような台詞、言うんだろうなー。
某友人には教えられない気障なキャラですよ?
教えたらしばらくはそれでからかわれるに決まってる…
ダメなんですよ、乙女ゲーム。
あれの台詞を言っている声優さんたちは笑わずに出来るのが凄い。
出来ない事を出来る人には尊敬しますよ。
まだまだ乙女ゲームしてるのかなぁ…?
プレステ版すすめようと思っても怖くて出来ません。
意気地なしですなぁ…(汗)
遠坂さんちの家庭の事情 番外編
教会 13時

遠坂邸についで衛宮邸が沈静化した頃、教会では私室でマーボを頬張る神父が一人。
出向いて食べるという事も考えたが、一人である事を考え自炊を選択した。
材料についてはランサーに調達させている。
香辛料の用意も万端だ。
まあ、唐辛子とか辛めの香辛料の量が尋常ではないのはお約束であるが。
買いに行かされたランサーの不幸もさることながら、普段は大量にストックを抱える事のない調味料を一瞬で買占めされた食材店も哀れである。
神父はマーボの作り方は呼吸をするのと同じくらい慣れており、その調理は神がかったかのように素早かった。
出来上がるありえないほどの赤みを誇るマーボ。
豆腐ははっきり言っているのか?と聞きたくなるような赤さ。
白は許さんと言いたげな赤い液体に浸かる、居心地悪そうな豆腐の悲哀。
もしかするとその辺まで楽しみの対象なのかもしれないと思うのはどうかとして。
神父は、それは心底満足そうにマーボを食べていた。
それを目撃したのは、本来ありえない少女に撃退された金ピカ我様。
彼としてはそれをすすめられたくは無い。
だが、気づかれれば食べさせられる。
ここ以外に行く場所は無い。
葛藤が、かつてここまで悩んだ事はないだろうというほど渦巻く。
ここまで悩んでいたら、きっと国は滅びなかった。
それくらいの悩みだ。
そして。
たっぷりと悩んだ英雄王は、見なかったことにして教会を去った。
時間を潰して帰ればいいだけのことと、自分を言い聞かせて。


ちなみに。
神父は中華鍋一杯のマーボを、汗一つかかずに食べきりました。
それも、30分足らずの時間で。
きっと普通の味では…ダメなんだろうね…

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